REPORTレポート

東京観光中に地震が起きたらどうする?旅行者のための防災ガイド

2026.04.21

東京観光中に地震が起きたらどうする?

旅行者のための防災ガイド

東京を安心して楽しむために

東京は世界有数の大都市であり、安全で快適な観光を楽しめる街です。しかし、日本は地震大国でもあり、滞在中に地震に遭遇する可能性はゼロではありません。過度に恐れる必要はありませんが、正しい知識と備えがあれば、いざという時にも落ち着いて行動できます。この記事では、東京を訪れるすべての旅行者の皆様が安全に過ごすための防災ガイドをご紹介します。

🏗️

重要な注記

日本の建物は世界最高水準の耐震基準で建てられています。地震の揺れを感じても、建物がすぐに倒壊することは稀です。まずは落ち着いて、周囲の状況を確認することが最も重要です。

📖 この記事でわかること

  • 地震が起きた直後にまず意識したいこと
  • 屋外・施設内・電車内での基本的な行動
  • 海や川の近くでの注意点
  • 正しい情報の確認先と避難の考え方
  • 外国人旅行者・国内旅行者それぞれの備え
  • 観光前に準備しておくと安心なこと

⚡ 先に押さえたいポイント

  • まずは落ち着いて身の安全を確保する
  • 自己判断で走り出さず、周囲の案内を確認する
  • 情報は公式発表や防災情報を優先して見る
  • 日本の建物は世界最高水準の耐震基準で建てられている
地震発生時の基本行動

場所別の正しい避難アクション

地震が発生した際、最も重要なのは「まず低く、頭を守り、動かない」という基本原則です。国籍を問わず、以下の行動指針を覚えておきましょう。

建物内(ホテル、レストラン、ショッピングモール)にいる場合

建物内での地震時の行動
🛑

その場にとどまる

慌てて外に飛び出すのは、落下物(看板や割れたガラスなど)の危険があるため非常に危険です。

🛡️

頭を守る

窓ガラスや大きな家具から離れ、頑丈なテーブルや机の下に隠れて頭を守りましょう。

揺れが収まるまで待つ

揺れが収まるまでは動かず、その後は館内アナウンスやスタッフの指示に従って落ち着いて行動してください。

⚠️

エレベーターは使わない

地震発生時にエレベーターは絶対に使用しないでください。閉じ込められる危険があります。

🏨 ホテルで確認しておくと安心なこと

  • 部屋から最寄りの非常口までのルート — チェックイン後に廊下を歩いて確認しておきましょう
  • フロントの場所と連絡方法 — 内線番号を確認し、緊急時にすぐ連絡できるようにしておきましょう
  • 館内掲示の避難案内 — 各フロアに掲示されている避難経路図を確認しておきましょう
  • 枕元に靴を置いておく — 夜間の地震に備え、ガラスの破片から足を守れるようにしておくと安心です

電車や地下鉄に乗っている場合

電車内での地震時の行動
🚨

自動停止システム

日本の鉄道システムは、地震を感知すると自動的に緊急停止する仕組みになっています。急ブレーキに備えましょう。

しっかりつかまる

立っている場合は手すりやつり革にしっかりとつかまってください。座っている場合は、姿勢を低くして頭をカバンなどで保護します。

🚪

勝手に降りない

電車が停止しても、勝手にドアを開けて線路に降りてはいけません。乗務員からのアナウンスを待ち、指示に従って避難してください。

屋外(路上や公園)にいる場合

屋外での地震時の行動
🏘️

建物や構造物から離れる

周囲の建物、ブロック塀、電柱、自動販売機などから離れてください。看板や窓ガラスが落下してくる危険があります。

🏞️

広い場所へ移動

可能であれば、公園や広場などの開けた安全な場所に移動し、姿勢を低くして揺れが収まるのを待ちます。

⚠️ 屋外で特に気をつけたい場所

  • ガラス張りの建物の近く — 高層ビルの窓ガラスが割れて落下する危険があります
  • 大きな看板や外装がある通り — 繁華街では看板の落下に特に注意が必要です
  • 人が密集しやすい観光スポット周辺 — パニックによる将棋倒しの危険があるため、冷静に行動しましょう
  • 橋の上や高架下 — 揺れが増幅されやすいため、速やかに離れましょう
水辺エリアでの注意

海や川の近くでは特に注意したいこと

お台場や豊洲、隅田川沿いなど、東京には水辺の人気観光スポットが数多くあります。これらのエリアで地震に遭遇した場合は、通常の街なかとは異なる注意が必要です。

東京湾岸エリアの主な観光スポット

お台場 海抜が低いエリア
豊洲 豊洲市場周辺
隅田川沿い 浅草・スカイツリー周辺
🌊

津波の可能性を意識する

東京湾は地形上、外洋からの大津波が直接到達しにくい構造ですが、首都直下地震では最大約2.5mの津波が想定されています。強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに高い場所へ移動してください。

🏔️

高台や建物の上階へ避難

海岸から離れ、できるだけ高い場所へ移動しましょう。近くに高台がない場合は、鉄筋コンクリート造の建物の3階以上に避難することが有効です。

📢

公式情報を確認する

土地勘のない旅行中は、「少し様子を見よう」と判断するよりも、案内表示や周囲のアナウンスを確認しながら、安全な方向へ意識を向けることが大切です。

💡 水辺エリアでのアドバイス

  • 津波は繰り返し来ることがあります。最初の波が小さくても油断せず、警報が解除されるまでは高い場所にとどまってください。
  • 川沿いにいる場合も注意が必要です。津波は河川を遡上することがあるため、川から離れた高い場所へ移動しましょう。
  • 臨海副都心エリア(お台場など)には津波避難施設が整備されています。周辺の避難誘導標識を確認しましょう。
外国人旅行者の方へ

外国人旅行者向けの備えとサポート

言葉の壁がある外国人旅行者にとって、多言語での情報収集手段を確保しておくことは非常に重要です。日本に到着する前に、以下のアプリやサービスを準備しておきましょう。

防災アプリと情報収集

おすすめアプリ・サービス

📱

Safety tips

観光庁監修の無料アプリ。15言語対応で、緊急地震速報、津波警報、気象特別警報をプッシュ通知で受信。災害時の対応フローチャートやコミュニケーションカード機能も搭載。

15言語対応・無料
🗺️

キタコンDX

東京都の帰宅困難者対策システム。英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語対応で、リアルタイムの災害情報や一時滞在施設の空き状況を確認可能。LINEアプリから利用できます。

多言語対応

日本の「震度」を知ろう

日本の「震度」はマグニチュードとは異なり、その場所での揺れの強さを表します。0から7までの10段階(5と6は弱・強に分かれます)で示されます。

日本の震度スケール
0人は揺れを感じない
1わずかに揺れを感じる
2多くの人が揺れを感じる
3棚の食器が音を立てる
4つり下げ物が大きく揺れる
5弱物につかまりたいと感じる
5強物につかまらないと歩けない
6弱立っていることが困難
6強はわないと動けない
7揺れに翻弄され動けない

💡 外国人旅行者へのアドバイス

  • 緊急地震速報の音に驚かないでください。スマートフォンから突然鳴る警告音は、強い揺れが来る数秒~数十秒前に知らせるシステムです。音が鳴ったら、すぐに身を守る行動をとってください。
  • Japan Visitor Hotline(050-3816-2787)は、JNTO(日本政府観光局)が提供する24時間体制の多言語サポート窓口です(英語・中国語・韓国語・日本語)。
  • パスポートのコピーをスマートフォンに保存しておくと、万が一の際に役立ちます。
  • 宿泊先のホテル名と住所を日本語で書いたメモを持ち歩きましょう。
国内からの旅行者の方へ

国内旅行者向けの備えとサポート

国内からの旅行者であっても、土地勘のない東京での被災は不安が伴います。普段から使い慣れたツールを活用し、東京特有の防災インフラを把握しておきましょう。

おすすめアプリ

🔔

Yahoo!防災速報

地震、津波、豪雨、熱中症など幅広い災害情報をプッシュ通知で受信。現在地連動で旅行先でも自動的に情報を取得できます。

無料
🏢

東京都防災アプリ

現在地周辺の避難所や一時滞在施設をマップ上で確認できる機能があり、土地勘のない旅行先で非常に役立ちます。

無料

災害用伝言ダイヤル(171)とweb171

大規模災害時には、電話回線が混み合い家族との連絡が取りづらくなります。安否確認には「災害用伝言ダイヤル(171)」や、インターネット上の「災害用伝言板(web171)」を活用しましょう。毎月1日や15日などに体験利用ができるため、旅行前に家族で使い方を確認しておくことをおすすめします。

☎️ 災害用伝言ダイヤルの使い方

  • 録音する場合:「171」に電話 → 「1」を押す → 自宅の電話番号を入力 → メッセージを録音
  • 再生する場合:「171」に電話 → 「2」を押す → 相手の電話番号を入力 → メッセージを再生
  • 体験利用日:毎月1日・15日、正月三が日(1/1~1/3)、防災週間(8/30~9/5)、防災とボランティア週間(1/15~1/21)

帰宅困難者対策と帰宅支援ステーション

帰宅困難者対策と一時滞在施設

大きな地震の後は、安全確認のために電車や地下鉄が長時間運転を見合わせることがあります。無理にホテルへ戻ろうとせず、駅や商業施設、または東京都が指定する「一時滞在施設」で待機してください。

🚶 帰宅支援ステーションとは

  • コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、ガソリンスタンドなどが「災害時帰宅支援ステーション」として指定されています。
  • これらの店舗では、水道水やトイレの提供、道路情報の提供などの支援を受けることができます。
  • 黄色いステッカーが目印です。コンビニの入口などで確認できます。
地震後の対応

共通の安全確保と情報収集

揺れが収まった後も、余震(本震の後に続く地震)に注意が必要です。安全な場所で待機し、正確な情報を集めましょう。

災害時の無料Wi-Fi「00000JAPAN」

災害時無料Wi-Fi 00000JAPAN

大規模災害時には、通信各社が公衆無線LANを無料開放する「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」というサービスが提供されます。

1

スマートフォンのWi-Fi設定を開く

➡️
2

ネットワーク名「00000JAPAN」を選択

➡️
3

パスワード不要でインターネットに接続完了

避難先がわからないときの考え方

地震のあと、「どこへ行けばいいかわからない」と不安になることもあります。ですが、土地勘のない旅行中に、自己判断で長距離を移動しようとするのは危険につながる場合があります。

📍

まず今いる場所の安全を確認

無理に遠くへ移動せず、まずは今いる場所が安全かどうかを確認しましょう。施設やホテル、駅にいる場合はスタッフや係員の案内を確認してください。

🛈

案内表示や公式情報を確認

避難先を探す場面でも、案内表示や公式情報を見ながら、落ち着いて行動することが大切です。東京都の一時滞在施設や帰宅支援ステーションを活用しましょう。

🗣️

周囲の人に助けを求める

日本では災害時に助け合う文化があります。困ったときは、近くの人や店舗のスタッフに声をかけてみましょう。言葉が通じなくても、スマートフォンの翻訳アプリが役立ちます。

⚠️ 地震後の重要な注意事項

  • 海岸付近にいる場合は、津波の危険があります。揺れを感じたら、津波警報を待たずにすぐに高台や頑丈な建物の上の階へ避難してください。
  • SNS上の不確かな情報(フェイクニュース)に惑わされないでください。自治体の公式情報や、NHKなどの信頼できる報道機関の情報を確認しましょう。
  • 余震に備えて、安全が確認されるまでは建物の中にとどまり、ガラスの破片や落下物に注意してください。
  • 00000JAPANは暗号化されていません。安否確認や情報収集の利用にとどめ、個人情報やパスワードの入力は極力避けてください。
緊急連絡先

いざという時の連絡先一覧

連絡先 電話番号 対応内容
警察 110 事故や事件の通報
消防・救急 119 火災の通報、救急車の要請
災害用伝言ダイヤル 171 家族への安否メッセージ録音・再生
Japan Visitor Hotline 050-3816-2787 JNTOによる24時間多言語サポート(英・中・韓・日)
東京都防災ホームページ https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/
📞

電話のかけ方

日本では、110(警察)と119(消防・救急)は無料で、携帯電話からもかけられます。日本語が話せない場合でも、電話をかければ通訳サービスに接続してもらえる場合があります。落ち着いて「English please」などと伝えてください。

事前準備

観光前に準備しておくと安心なこと

東京旅行をより安心して楽しむためには、出発前に少しだけ備えておくのがおすすめです。以下のチェックリストを参考に、旅行前の準備を確認しましょう。

観光前のチェックリスト

  • モバイルバッテリーを持った — 災害時にスマートフォンは最重要の情報ツールです
  • 宿泊先の住所・電話番号を保存した — スマートフォンとは別に紙のメモも用意しておくと安心です
  • 地図アプリをすぐ開けるようにした — オフラインマップもダウンロードしておきましょう
  • 防災情報アプリをインストールした — Safety tips(外国人向け)やYahoo!防災速報(国内向け)
  • ホテルの非常口を確認する意識を持った — チェックイン後すぐに確認しましょう
  • 家族との連絡手段を決めた — 災害用伝言ダイヤル(171)やSNSでの連絡方法を共有
  • 現金を少し多めに持った — 停電時にはキャッシュレス決済が使えなくなる可能性があります
  • パスポートのコピーを保存した(外国人旅行者) — スマートフォンに写真を保存しておきましょう
FAQ

よくある質問

東京観光中に地震が起きたら、すぐ外へ出たほうがいいですか?

状況によって異なります。施設内では、あわてて外へ飛び出すよりも、その場で身の安全を確保し、スタッフの案内を確認したほうが安全な場合があります。日本の建物は厳しい耐震基準で建てられているため、建物内にとどまるほうが安全なケースが多いです。

電車に乗っているときに地震が起きたらどうすればいいですか?

無理に降りようとせず、車内アナウンスや係員の案内に従いましょう。日本の鉄道は地震を感知すると自動的に緊急停止するシステムを備えています。駅でも自己判断で急いで移動せず、落ち着いて情報を確認することが大切です。

旅行前に最低限準備しておきたいことはありますか?

スマートフォンの充電(モバイルバッテリーの携帯)、宿泊先情報の保存、地図アプリの確認、防災情報アプリのインストールがおすすめです。ホテルに着いたら非常口や避難経路を確認しておくと、いざというときに落ち着いて行動できます。

日本語がわからなくても、地震のときに情報を得られますか?

はい。観光庁監修の「Safety tips」アプリは15言語に対応しており、緊急地震速報や津波警報をプッシュ通知で受信できます。また、Japan Visitor Hotline(050-3816-2787)は24時間体制で英語・中国語・韓国語・日本語のサポートを提供しています。

地震の後、電車が止まってホテルに帰れない場合はどうすればいいですか?

無理に歩いて帰ろうとせず、駅や商業施設、東京都が指定する「一時滞在施設」で待機してください。コンビニやファミレスなどの「帰宅支援ステーション」(黄色いステッカーが目印)では、水道水やトイレの提供を受けられます。

この記事を書いた人

ぐるっと東京

RANKINGレポート